菊五郎・菊之助 役者のことば

2014年5月9日 「團菊祭」 尾上菊五郎

今月は、新開場しました歌舞伎座での初めての團菊祭に出演しております。

團菊祭に共に出演し続けてきました十二世市川團十郎さんの一年祭でもあります。いなくなってしまったのは寂しいですけれど、思い出や感傷に浸っているどころではなく、若い人達 と前向きに進んでいこう、前進あるのみと言う気持ちが強く、團菊祭も皆様に楽しんで頂き、毎年恒例の興行にしていけたら…と思っております。

昼の部は「魚屋宗五郎」の魚屋宗五郎。禁酒を破りお酒を飲んで酔っ払っていくところが見所だとは思いますが、私にとりまして難しいのは磯部屋敷玄関の場で恨み言を言う場面です。

夜の部は「幡随長兵衛」の水野十郎左衛門。これまで高麗屋(幸四郎)さん、播磨屋(吉右衛門)さん、成田屋(團十郎)さんなどで演じてきましたが、今回が私にとりまして一番若い長兵衛です。引っ張ってもらってくたびれた水野にならないよう演じたいと思います。

歌舞伎座開場より一年が過ぎました。色々なところで話題に取り上げて頂き、初めて歌舞伎をご覧になったお客様にも沢山お越し頂き、お陰様で大入満員の日が続いて参りました。そのお客様方にも、また是非、劇場に足をお運び頂けますよう一生懸命勤めて参ります。