菊五郎・菊之助 役者のことば

2011年11月3日 「追善興行」 尾上菊五郎

父・七世尾上梅幸十七回忌、二世尾上松緑二十三回忌追善興行が、1日より新橋演舞場で始まりました。

このように追善興行を皆様のお力をお借りして出来ます事は、大変にありがたい事でございます。

私は、昼の部は「魚屋宗五郎」の宗五郎を勤めております。直接、松緑のおじさんに教えて頂きました。お酒に酔う方ばかりにどうしても気がいってしまいますので、おじさんには「計算して飲んでいるからおもしろくないよ。」と言われたものです。

夜の部は「髪結新三」の新三を勤めております。松緑のおじさんには直接教えて頂いたことはございませんが、お熊に出ていた時には面白くて年中見ていましたし、おじさんもお好きなお役だったのか、お宅に伺った時には、いつも新三のお話を聞かせて頂きました。私も、今演じていて面白いです。

父には「弁天小僧」「鏡獅子」「道成寺」「藤娘」などの女形は勿論、父の演じてない立役の事も相手役をしていた観点から、本当に色々教えてもらいました。

そして何よりふたりが30代の頃より音楽部もある菊五郎劇団を支えてきました。今こうしてチームワーク良く劇団を続けさせて頂けているのは、ふたりのお蔭です。

私の代でなくすのは嫌ですし、そんな訳には参りません。

その為には、皆様の温かいご支援が是非とも必要でございます。お一人でも多くの方に劇場に足をお運び頂きたくお願い申し上げます。