菊五郎・菊之助 役者のことば

2011年5月4日 「大阪での『團菊祭』」 尾上菊五郎

昨年に続き、大阪で「團菊祭」として興行が出来ます事は、大変嬉しく、この後も永く永く続けさせて頂きますよう、皆様のご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

昼の部は、「極付 幡随長兵衛」で水野十郎左衛門を演じております。どうしたって、どなたがご覧になっても悪役。この一言…大阪ではあまり出ない演目だと思いますが、お客様には本当に憎まれるかもしれない程の…悪役です。

夜の部は、「弁天娘女男白浪」の弁天小僧菊之助です。大阪の團菊祭で一度は絶対に演じてみたいと思っておりました。十八歳のお役ですから、まず若さ。これに尽きます。減量をし、座り方、動きなど腰が曲がったり、「どっこいしょ」と年寄りが出ないようにしなければいけません。若い頃は、ただ若さだけで演じておりましたが、五十歳を過ぎてからは、「十八歳の少年・弁天小僧菊之助をつくるおもしろさ」を持つようになりました。又、南郷力丸や番頭さんも今まで色々な方が演じて下さいましたが、それぞれの方との台詞のやり取りも楽しめるようになって参りました。

大阪のお客様は、とても良くお芝居に反応して下さいますので、本当に気持ち良く演じる事が出来、楽しんでお芝居が出来ます。

そんな雰囲気も味わいに、全国の皆様、是非、大阪松竹座までお出掛け下さいませ。お待ち申しあげております。