菊五郎・菊之助 役者のことば

2009年12月1日 難行苦行の地     尾上菊五郎

今月は、南座に出演しております。

一ヶ月京都と言いますと、皆様に「楽しい事ばかりでしょ」と羨ましがられる事がたびたびございますが、

とんでもございません。私に取りましては難行苦行の地でございます。(笑)

さて、新年一月は国立劇場の初春歌舞伎「旭輝黄金鯱」の出演、演出がございます。

国立劇場では毎年復活狂言をさせて頂き、お陰様で恒例となり、楽しみにして頂いているお客様も沢山いらっしゃると聞いております。「今回はどのように楽しんで頂こうか•••」と考えいるところです。

私は本当は怖くてイヤなのですが、黄金鯱を盗む為に、宙乗りに意を決して挑みます。

他にも『俳優祭』でごらんいただいた「北千住観音」ばりの黄金鯱観音、三味線音楽で演奏するEXILE、本水での立ち回り等々、工夫をこらしております。

お正月芝居ですので、とにかく皆様に楽しかったと明るく帰って頂けるお芝居にしたいと思います。

その為に京都でも、出演者、音楽部、大道具、衣装、鬘の打ち合わせを重ねているところでございます。

まさしく京都は難行苦行の地。(笑)

初春歌舞伎「旭輝黄金鯱」、ご期待ください。